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国政選挙の季節

 衆議院選挙が14日に公示され、31日に投開票されることになった。全国で選挙戦が行われているが、京都市ではいまいち盛り上がりに欠けているように思われる。政権与党の自公に対して、野党が政権交代を目指すための共闘を進めている。立憲民主党や共産党などは、289選挙区のうち210を超える選挙区で候補を一本化していて、立憲民主党は公示前の110議席から議席を上積みし、130議席を上回る勢いとのことである。共産党も、公示前の12議席から議席を増やすかもしれない。外交安全保障の政策で隔たりのある2つの政党が選挙のために協力するのは、ご都合主義だとの批判もあるようだが、小選挙区の選挙で与党に勝つための1つの戦略ではある。ただし、有権者がそれをどのように評価するかは、開けて見なければ分からない。小生はどの政党のどの候補に投票するか決めているが、ここには書かない。口先だけでなく国会で有意な活動をしているかどうかが判断の基準である。

 ほぼ毎日夕方に散歩に出かけているが、だんだん日が短くなり、早めに家を出ないと帰りには日が暮れてしまうようになった。行き先は賀茂川、宝ヶ池、深泥ヶ池、府立大学キャンパス、疏水沿いの道、植物園などいろいろで、その日の気分によって決めている。このうち植物園は、コロナ禍で非常事態宣言が出された8月20日から9月30日まで休園していた。10月1日から開園しているが、それからまだ行っていなかった。昨日は、ちょっと風が冷たかったけれど、よい天気だったので、久しぶりに植物園へ行ってみることにした(下の写真)。今年の1月17日のブログの記事に書いたが、年間パスをもっているので、入場はフリーパスである。北山門の入り口で、休園期間の分だけ年間パスの期間を修正して延長できると言われたが、そのときは何もせずに入った。入り口近くのプランターのコスモスを見た後、沈床花壇、ばら園を回った。ばらは満開のもの、それを少し過ぎたものが多かった。それから正面花壇と大芝生地を見て、桜林の横を過ぎ、賀茂川門の近くを通った。そこから東に迂回し、コスモスをもう一度見て北山門から出た。
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 その日の夕食は妻と2人で下鴨のグリル生研会館というところへ行き、定番の洋食を食べた。この店は1958年創業というから60年以上の歴史がある。ラストオーダーが6時半ということで、予約した6時20分に店に入った。他に誰もいない客席にわれわれだけが座り、小生は「ハンバーグ&エビフライ」を注文して食べた(下の写真)。1つの皿にメインの料理の他に野菜サラダ、ポテトサラダまでが載っている。これにライスが付いて1,400円である。この店では、妻がときどき弁当のテイクアウトをするのだが、できたての料理は弁当より美味しかった。
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# by t0hori | 2021-10-24 11:49 | 日誌 | Comments(0)  

新型コロナの3回目のワクチン接種について

 所属する大学では対面授業が再開され、そのために出勤する機会が増えている。火曜日には衣笠のキャンパスで一般教養科目の講義、水曜日と金曜日には南草津のキャンパスでそれぞれ微生物学の実験実習、専門科目の講義を行った。この中で、火曜日の講義は慣れない場所なので少し緊張もするが、物珍しさに興味をそそられる面もある。下の写真は教員ラウンジである。授業前あるいは終了後にここに立ち寄る教員が多い。このキャンパスは文社系の学部の教員が殆どで、小生のような理系の教員はお客さんのような感じである。
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 その日、小生は講義の少し前にここに着いて、出席を記録するためのカードリーダーを受け取ってから講義に出向いた。受講登録した学生は300人以上いるはずなのだが、実際に出てきた学生は100人もいなかった。対面授業が再開されても、コロナ禍で通学しにくい学生に対しては、Webでの受講を認めるように大学から通達があり、実際に多くの学生がWeb上の掲示版にそれを希望する旨を書いていた。講義を終え、教員ラウンジでカードリーダーを返却してから、このキャンパスを少し見て回った。時間があるときに一度行ってみたいと思っているのは平井嘉一郎記念図書館である(下の写真)。立派な建物で、蔵書だけでなく最新の情報端末などの設備が整っているらしい。
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 新型コロナウイルスに対する3回目のワクチン接種が必要かどうかが議論されている。とくに医療従事者や高齢者で早い時期に接種した人は6ヶ月以上経過した時点で、もう1回接種した方がよいという意見があるようである。米国の食品医薬品局(FDA)は2回目接種から8カ月以上経過した65歳以上の高齢者や65歳未満でも持病のある人に対する追加接種を承認している。ブースター接種は中東のイスラエルで最も進んでいる。今月には約40%のイスラエル国民が3回目接種を済ませたとのことである。英、仏、独、シンガポール、ブラジルなどでもブースター接種を開始している。
 わが国では、3回目のワクチン接種について、厚生労働省は、今年2月に先行して1回目の接種を行った医療従事者から始める方針で、年明けに高齢者の3回目接種を行う方向で調整している。岸田首相は今月12日に、新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について「早ければ12月から開始することを想定してしっかりと準備を進める」と述べ、年内開始を目指して調整を急ぐ考えを示した。
 ただし、反対する意見もある。それは世界のワクチン供給量が限られ、途上国での接種が進まない中、先進国での追加接種を進めることが許されるかという倫理的な問題である。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は8月に「すべての国の人口10%がワクチン接種ができるように、少なくとも9月末まで追加接種を待ってほしい」とコメントした。
 医学的にも、そんなに急いで追加接種しなくてもよいという報告が出ている。今月15日のNew England Journal of Medicineに載った記事によると、ファイザーとモデルナとジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチン接種を完了し、8カ月が経過した人の血液から安定したレベルの中和抗体が検出され、免疫に関わるT細胞の反応も継続していて、重症化を防ぐ有効性が確認されたという。このように、追加接種は、その必要性について専門家の間でも見解が分かれている。小生個人は、医療従事者として4月と5月に接種してもらったが、8カ月経ったからといって慌てて追加接種せず、しばらく様子を見てもよいのではないかと思っている。

# by t0hori | 2021-10-17 12:13 | 随想 | Comments(0)  

K大学病院眼科への通院

 2019年7月のブログに、右眼の疾病のためにK大学病院の眼科に入院して手術を受けたことを書いた。その後、今年の6月にはもう一方の眼の異常を指摘され、定期的に通院している。今月5日(火)が受診日だった。以前なら車で行って病院の駐車場に停車したこともあるのだが、最近は、時間にかかわらず駐車代金が一律千円になったので、車で行かなくなった。その日も自宅の近くのバス停から市バスの4番に乗り、荒神口で下車して、荒神橋を渡った(下の写真)。この橋は、かつて今西錦司が、通学途中に橋の上から北山を眺めて「北山は罪なるかな」と随筆「芹生峠附近」に書いたことで有名である。何十年も前のことだけれど、かつての北山クラブの金久昌業会長から、その話をよく聞かされたものである。
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 そこから近衛通りを通って、8時40分に病院に着いた。3階の眼科で受け付けを済ませ、コロナの問診票に記入して待っていると、視力検査室に呼ばれて検査を受けた。9時20分に呼び出し受信機が鳴って診察室に入り、M医師の診察を受けた。経過は比較的良好とのことで、現在の治療を継続することになり、次回の受診日も決められた。診察室を出て1階に下りて支払を済ませた。小生は2008年までこの病院の常勤の内科の医師だったし、その後も2020年まで非常勤で外来診療を担当していたから、受診のために来ても懐かしいからいろいろと見て回ることが多い。
 その日も病院内を少し散策した。次男が勤めている南病棟への通路を通ってエレベーターの下まで行ったが(下の写真)、実際に病棟へは行かなかった。それから病院を出て、聖護院通り、丸太町通りを通って、河原町通りからまた市バスの4番に乗って帰宅した。
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 所属する大学では、来週から2つの講義科目で対面授業が始まる。その場合、諸般の事情で対面授業に出られない学生には、Webでの受講を続けさせるなどの配慮をするように大学から指示が出ていた。そのため、掲示版にそのような学生は申し出るようにと書いたところ、ある科目では、半数以上の学生がWeb授業を希望すると申し出てきた。中にはWeb授業の方が楽だからという学生もいるかもしれないが、いちいち問いただすのも面倒なので、学生の希望通りにするつもりである。この先、コロナウイルス感染が完全に収束しない限りは、Webと対面の両方で授業をやることになりそうである。

# by t0hori | 2021-10-10 10:39 | 日誌 | Comments(0)  

再読したくなる本

 所属する大学では、今月の11日より行動指針(BCP)が3度から2度に引き下げられる、それにあわせて講義科目をWe講義から対面講義に変更するようにとの通達があった。これはもちろん、京都府、滋賀県、大阪府に出されていた非常事態宣言が9月30日をもって解除されたことに伴う措置であるが、7月の初めから大学の教職員と学生に大規模な職域接種を続けてきて、かなりの割合で接種済みとなっていることもその判断の根拠になっているのだろう。行動指針の変更は、教職員よりも、学生たちが心待ちにしていたに違いない。これから、彼らのために、課外活動も含めて学生生活が徐々に正常化していくことを期待したい。小生も、大学キャンパスへ出向く機会が増え、本来の大学教員らしい生活になりそうである。

 今のところ相変わらずあまり大学へ行っていないので、最近読んだ本のことを書いておこう。以前このブログに書いたように、大学の教養部時代にドイツ語を習った田口義弘先生から頂いた本はどれも愛読書になっているのだが、先生から頂かなかったけれど自分で買って読んで感心した先生の訳書もある。その中の「忘我の告白」というマルティン・ブーマーの本を読み直してみて、以前分からなかったことが何となく分かるような気がして、興味深かった。この本は、おそらくマニアックな読者しか読まない、ある意味で稀覯本と言えるような本であるが、非常に丁寧な翻訳に詳細な訳注が付いていて、一般の人でも読めるように配慮されている。ある時期のブーバーの思想をうかがい知るには必須の資料であるとされている。
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 具体的な内容について詳述する余裕はないが、ブーバーの序言と前書きに続いて、古代インドのウパニシャッドから古代ギリシャ、古代中国、ユダヤ教、イスラム教、中世・近世キリスト教の信者、修行者たちが経験した、非日常的な神秘的体験について書かれた文章を集められている。どれもが、言葉で表現できないことを何とか表現しようとしていて、工夫を凝らした比喩的表現から何かを感じとれるように編纂されている。田口先生のあとがきにも書かれているが、ブーバーは後にこのような神秘主義的な段階を脱して次の段階へ進んだことになっている。難しいが繰り返し再読したくなる本である。

# by t0hori | 2021-10-03 13:38 | Comments(0)  

後期の授業の準備とmRNAワクチンについて

 所属する大学では、明日から後期のセメスターが始まる。小生は講義科目と実験実習科目の両方を担当する予定である。前者はWebだが、後者は対面である。その中の微生物学実験の打ち合わせ会に参加するために、22日(水)に久しぶりにキャンパスへ行った。下の写真はそのとき生協の食堂で食べた唐揚げ麻婆丼とフルーツヨーグルトである。学部事務室にあるメールボックスをチェックした後、4時から打ち合わせ会に参加し、実験で使う器具などの準備をした。これから少し忙しくなるが、これが本職なのだから仕方がない。
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 新型コロナウイルス感染症は、2019年12月初旬に中国の武漢市で第1例目の感染者が報告されてから、わずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な大流行となった。わが国においては、2020年1月15日に最初の感染者が確認された後、これまで5回の感染拡大があり、現時点で160万人以上の感染者を記録している。とくに第5波の山が大きかったが、緊急事態宣言の発令やワクチンの普及などもあり、最近は減少傾向が見られている。
 通常であれば、新規のウイルスが発見されても、それに対するワクチンが出来るまでには少なくとも数年は必要とされているのに、新型コロナウイルスに対するワクチンは、mRNAワクチンという新しいタイプのものが非常に早く開発され、2020年12月には接種が始まった。こういうことが可能であったのは、mRNAに関する基礎研究が進んでいたからである。そして、今年のアメリカで権威がある医学賞のラスカー賞に、mRNAの研究を推進し、新型コロナウイルスのワクチン開発に貢献した2人の研究者が選ばれた。ドイツのバイオ企業ビオンテックのカタリン・カリコ博士と、アメリカのペンシルベニア大学のドリュー・ワイスマン教授である。
 mRNAは、体内に入れるとすぐに分解されるか、自然免疫系のToll様受容体によって認識されて炎症反応を引き起こしてしまうため、薬などの材料として使うのは難しいと考えられていた。カリコ博士とワイスマン教授はmRNAを構成する物質の1つウリジンをシュードウリジンに置き換えると炎症反応が抑えられることを発見して、2005年にImmunityという雑誌に発表した。しばらくこの仕事は注目されなかったが、山中博士らにより開発された多能性幹細胞iPS細胞を研究しているデリック・ロッシ博士らが、上記の修飾をしたmRNAを用いるとレトロウイルスベクターを用いなくても4つの因子を細胞に導入してiPS細胞を作成できることを2010年にCell Stem Cellという雑誌に発表したことから、広く知られるようになった。ロッシ博士はモデルナの共同創業者である。
 新型コロナウイルス感染が問題となった2019年末から、カリコ博士とワイスマン教授の2人が中心となり、ファイザーとモデルナのワクチンが迅速に開発され、1年足らずの間にワクチン接種が可能となったのである。山中博士のiPS細胞の研究もノーベル賞を受賞する前にラスカー賞を受賞しているから、カリコ博士とワイスマン教授も近いうちにノーベル賞を受賞するのではないかと噂されている。

# by t0hori | 2021-09-26 12:47 | 随想 | Comments(0)